麻生首相による21日の衆院解散をめぐり、もめにもめる自民党。解散直前の連休初日となった18日、議員たちは地元で、テレビ番組で、それぞれに思いを語った。「麻生降ろし」を狙った両院議員総会開催を阻まれ、反麻生勢力には脱力感が濃い。今のところ党を飛び出すエネルギーもないようで、混迷のなかであえいでいる。 反麻生勢力は小泉チルドレンから反小泉派、首相の元盟友まで含む混成部隊だった。行き詰まれば結束がほどけるのも早い。 脱小泉を掲げながら、小泉派の中川秀直元幹事長と組んで総会開催の署名集めに走った加藤紘一元幹事長は、18日のテレビ番組で1週間の「党内闘争」をこう総括した。 「三木降ろしの時、僕は当選1回だった。大平、福田元首相が対決した時は官房副長官だった。それに比べると今回はそんなに激しいものではない。激しく戦うエネルギーが残っていない。理由は小選挙区制度だ」 反旗を翻して党公認を外され、