モバイル・サイトの有効性については、それこそ6年前にi-mode対応の携帯電話が発表された時期から騒がれ続けてきた。ただ、筆者が現場で感じる感覚として、本格利用のにおいがしてきたのは昨年(2004年)であり、実際の結果がハッキリと見え始めてきたのは今年(2005年)からではないかと考えている。 今年に入ってからは、これまであった「もの珍しさ」を前提にした利用や、出会い系に利用されるような情報系コンテンツの利用を超えて、抵抗なく当たり前に一般利用者がモバイル・サイトを利用するベースが出来上がってきたように思われる。 こうした急速な普及の理由として、インフラの整備が急速に進んだということが挙げられる。各キャリアの第3世代携帯電話の普及が進み、携帯電話の性能や通信速度が大幅に向上した。また、「パケット定額制」などの本格利用には欠かすことができないコスト低下も同時に進行してきた。 モバイル・サイト