遠藤 諭が“W-ZERO3”の魅力をしみじみ語る集中連載の第2回目。長年デジタル業界を追ってきた編集者の立場から、モノ作りの哲学を考えた第1回目(12月5日掲載)はこちら。 “W-ZERO3”の型番『WS003SH(B)』を聞いたとき何となくピクンと来るものがあった。W-ZERO3の“3”の意味は、10月20日の製品発表会で(株)ウィルコムの八剱洋一郎社長から説明されている(※1)。 ※1 “3”は、“3rd”&“3way(PHSデータ通信/音声/Wireless LAN) Communication Tool ”の意味 実は、日本の電気製品の型番というものは、合理的にルール付けされている場合もあるが、おおむね“テキトー”と考えてよい。会社の裏の行きつけの焼き鳥屋で、つくねの串の先にビールを浸してテーブルに書いたりしながら議論していたりするものである。 とはいえW-ZERO3に“3”の番