2006年1月26日,電子メールの署名・暗号化ツール「PGP」(Pretty Good Privacy)の開発会社である米PGP社が日本法人の設立発表会を開催した。運用管理の話題を追い続けてきた記者としては恥ずかしい話だが,筆者はその発表会に参加するまで,PGPが電子メール・サーバー向けのソフトとして同社の事業拡大に大きな役割を果たしてきたことを知らずにいた。 前回の本コラムで記者は,分散していた資源をデータセンターに集中化するシンクライアント(画面情報端末)が,2005年4月に全面施行された個人情報保護法と,同法に基づく情報漏えい対策が発端となって注目されていると書いた。シンクライアントのシステム形態では,アプリケーションのCPU処理をデータセンター側に集中させる。 CPU処理などのリソースをどこに配置すべきかという話題はとても興味深い。処理内容以外にセキュリティ対策の需要,WAN回線の