プレーンクッキーがチョコ味に? 嗅錯覚を利用して味を変える東大の「MetaCookie+」(高木克聡撮影) 東京都江東区の日本科学未来館などで開催中の展示会「デジタルコンテンツエキスポ2010」で、東京大学の広瀬・谷川研究室が、嗅覚と視覚の錯覚でクッキーの味を変えてしまう技術「MetaCookie+」を展示している。 においを出す管が付いたヘッドギアを装着し、モニターで画像処理されたクッキーの映像を見ながら食べると、本来は味のないプレーンクッキーが、チョコやマツタケなど7種類の味に変化する。 味覚が、視覚と嗅覚に大きく左右されることを利用したもので、人によって効果は異なるが、実験では体験者のうち約8割が味の変化を感じたという。カロリーが低くても、さまざまな味を楽しめる病院食などへの応用を視野に入れている。