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大うつ病性障害は、大うつ病、単極性うつ病、臨床的うつ病とも呼ばれる。大うつ病性障害の患者は、1回またはそれ以上の大うつ病エピソードを経験する。初回のエピソード後に、「大うつ病性障害(単一エピソード)」と診断される。1回以上のエピソードを経験すると、診断は「大うつ病性障害(反復性)」となる。躁状態の期間のないうつ病は、気分が低い側の「極」にとどまっており、双極性障害のように高く躁的な側の「極」に上がらないという意味で、「単極性」うつ病と記述されることがある[2]。現時点では、ヨーロッパで行われた疫学的研究から、世界の人口の概ね8.5%がうつ病性障害であろうと示唆されている。特定の年齢の集団がうつ病から免除されることはなさそうである。母親から分離された生後6ヶ月の乳児にもうつ病が出現したという研究報告がある[3]。 うつ病性障害[4]はプライマリ・ケアや総合病院の現場でも頻繁に見られるが、見逃
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