ビッグデータにより、ビジネスのあり方に大きな変化が起きつつある。大量に蓄積されたデータをリアルな社会に戻し、意味づけをおこない価値を見出す。このプロセスを通じて生まれる「スマートデータ」の活用が、イノベーションをもたらすとGLOCOM准教授/主任研究員の中西崇文氏は語る。デジタルハリウッド大学大学院でおこなわれた講演の内容をお伝えする。 データから「価値」を引き出す考え方 インターネット上で1日に生成されるデータは、2.5エクサバイト。ちなみに人間の脳がせいぜい3テラバイト。ただ私たちの脳はその容量でも、ほとんど無駄な使い方をしているという。大量データを持つことは、武器にはなるが、そのままではほとんどが死蔵されてしまう。ではこうした大量のデータを、うまく活用するにはどうすれば良いのか? 中西氏はビッグデータの活用の方法について、ICTの3大価値という視点から以下のように提示する。 第一に「