統合科学者ネクシャリストという考え方がある。平たく言えば、理系・文系の分け隔てなくさまざまな専門分野を統合的に扱う学者である。ちなみにこの言葉自体は「宇宙船ビーグル号」に登場する架空の概念であり、現実には存在しない。 ただ、人類が生み出した偉人、天才と呼ばれる科学者の中で、特に傑出した人々は、その発言の真意が理解されるまでに途方もなく長い時間がかかることがある。 そうした発言はしばしば「予言」または「予想」と呼ばれ、場合によっては何世代にもわたってその真意を確かめようと後の人類が挑戦する。それが実際にはたわごとなのか、それとも真理なのか、それは誰にもわからない。 20年以上前にミンスキーが「心の社会」を書き、ペンローズが「皇帝の新しい心」を書いた。 どちらも登場した当時は「すごい本が出た」と言われたが、この「すごい」は「凄そうなことが書いてあるが、何が書いてあるかわからない」という「すごい