インバウンド需要の増加にともない、観光公害対策が再び求められている。京都が最も有名な例だろう。地元の人々は我慢の限界に達している。京都の例を繰り返してはならない。 新型コロナウイルス感染拡大による規制が緩和された2023年以降、訪日観光客は順調な回復を見せている。 日本政府観光局の「訪日外客統計」によると、2023年12月には273万4000人、2024年1月は268万8100人、2月は278万8000人と推移し、2023年12月には2019年度比で8.2%増のプラスに転じ、2024年2月も7.1%増となった。インバウンド(訪日外国人)需要の活発化とともに、再びオーバーツーリズム(観光公害)に対する対策が求められる状況になっている。 京都が特に有名だろう。フリージャーナリストの高田泰氏が当媒体に書いた「「もう我慢の限界」 春の京都“観光公害”で地元民うんざり、迷惑行為に「ここはテーマパーク