今回は、Go言語の並行・並列処理のかなめともいえるgoroutine(ゴルーチン)周りを掘り下げていきます。 goroutineは、前回の記事で軽く触れたように、軽量スレッドと呼ばれるものです。 そこで、まずはこの軽量スレッドと通常のOSのスレッドがどう違うのかを説明します。 そのうえで、goroutineの低レベルな機能を扱うためのruntimeパッケージ、 goroutineのデータ競合を発見するRace Detecter、 さらに高度な非同期処理を書くときに必要になるsyncパッケージおよびsync/atomicパッケージの使い方を紹介します。 スレッドとgoroutineの違い スレッドとは、プログラムを実行するための「もの」であり、OSによって手配されます。 プログラムから見たスレッドは、「メモリにロードされたプログラムの現在の実行状態を持つ仮想CPU」です。この仮想CPUのそれ
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