2000年の西鉄バスハイジャック事件や2008年の秋葉原通り魔事件など、 ネットでの犯罪予告後に事件が起った事から、警察は近年ネット上での犯罪予告の 取り締まりに躍起になっている。具体的には、偽計業務妨害、威力業務妨害と、 軽犯罪法違反といった罪に問われることが多いようだが、匿名掲示板への1件の 書き込み程度で、こうした法律の適用をすることは、果たして社会にとって 好ましいのだろうか。 言うまでもなく、犯罪予告と実際の犯罪についての組み合わせは4種類ある。 1.予告:なし、実行:なし 2.予告:あり、実行:なし 3.予告:なし、実行:あり 4.予告:あり、実行:あり このうち、1と4は予告と実行状況が一致しているため罪の有無は明白である。 2のケースでは、結果的には対処する必要がなかったが、予告時点では 実行の可能性を否定できず、予防のために(金銭的な意味に限らず) コストがかかるので有罪