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  • 日本の英語教育を考える - Willyの脳内日記

    ツイッターで高校の英語の宿題内容がバズっていたので、これを機会に日英語教育について考えてみたい。 1. 問題のツイートはこちら 柏陽高校英語科バカ丸出しです pic.twitter.com/jA83s0FDXQ — Daiju (@Hakuyo_daiju_tt) December 5, 2016 この宿題は全く役に立たない訳ではないが、一言で言うと効率が悪過ぎる。何が問題なのか見ていこう。 (1) 無駄が多い。 知っている単語も書き写さなければならないというのは効率が悪い。我々はまっさらなコンピューターメモリーではないので、当然ながら単語集には知っている単語もあれば知らない単語もある。恐らく自分のレベルに適した単語集というのは、その中の5〜8割くらいの単語は何となく分かるというものだ。知っている単語を5回づつ書くのは時間の無駄だ。 (2) 単語を使えるようにならない。 「relate

    日本の英語教育を考える - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/12/08
    『生徒が異なる構文を使って答えを書いたときに、それが正しいかどうか採点するにはかなりの英語力が必要である。』
  • 【A級保存版】 在外小学生のための日本語雑誌 - Willyの脳内日記

    アメリカ生まれの娘も、4月から日の小学校5年生相当になった。家では日語だが、学校では英語しか使わないので2年前くらいから英語の方が強くなってきた。土曜日には日語補習校に通い、日曜日には補習校の宿題を4時間くらいやっているが、高学年になると、学校の教材だけでは実践的な語彙や読解力の点で学年相当を維持することが難しくなってくる。そこで、いくつか海外在住の小中学生に良いと思った媒体を紹介したい。 1.朝日小学生新聞 (日刊8ページ、月1720円) 小学生専用に作られていて記事がバラエティーに富んでいるのはこれだろう。ただし、日刊なので読むのはやや大変だ。日では紙媒体だが、海外向けには電子版もある(紙媒体しか読んだことがないので使い勝手は不明。ご存知の方はご教示下さい)。月々1720円と割とリーズナブルな値段だ。 2.毎日小学生新聞 (日刊8ページ+、月1580円) 1に類似する新聞。こち

    【A級保存版】 在外小学生のための日本語雑誌 - Willyの脳内日記
  • 留学や海外就労で人生リセットはできません - Willyの脳内日記

    での留学・海外就労についての相談やアドバイスを見ると、「今の生活に行き詰まりを感じてるので留学したい!」、「人生リセットしたいなら留学がベスト!」などという意見を目にするのだが、十数年アメリカに住んだ経験からすると、この手の考え方は的外れどころか全く逆だ。むしろ、留学や海外就労を目指す場合、これまでの自分の経験に縛られることが増える。 1.語学のハンディと自分の強み 海外で語学のハンディを乗り越えるには自分の強みを活かすしかない。私が米国で就職するに当たり、18歳以上になってから経験した事で無駄になったことはほとんどない。数学科で6年間を過ごした事は数学科で働く上でもちろんプラスになっているし、教えるのが好きで予備校で講師を経験した事は、大学で授業する上で最も役に立っている。日でモデリングや統計の仕事をしたことは、自分のリサーチのみならず、学生にトピックを与えて指導する上でも非常に役

    留学や海外就労で人生リセットはできません - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/05/18
    『現地化した日系サービス業などは昔の日本的価値観を強く引きずっていてブラックだったりする。』
  • データに基づく統計手法を軽視する自動車の監督官庁 - Willyの脳内日記

    三菱自動車が、軽自動車などの燃費を水増し偽装していたと報じられた。昨年にはフォルクスワーゲンが排ガス規制逃れの不正をしていたことが報じられており、自動車業界は2年続けて大型スキャンダルとなった。いずれの不正も断じて許されるものではない。自動車メーカーの責任ある者が「良い車を作るため」ではなく「社内で上手く立ち回るため」に働いていたことは大変残念である。 しかしながら、日米欧各国の監督官庁の検査手法にも問題があると言わざるを得ない。三菱自、フォルクスワーゲンのスキャンダルはいずれも、実際のデータに基づいて試験を行っていないことが問題を誘発しているからである。 一般的に言って、「測定条件の多様性」と「正確な測定」はトレードオフの関係にある。燃費にしろ、排ガスにしろ、実際に道路を何度も走らせてあらゆる条件で測定をすればもっとも包括的な試験になるが、一方で走行した状態(走行速度、道路の形状や起伏、

    データに基づく統計手法を軽視する自動車の監督官庁 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/04/25
    『実際の走行データに基づいて数値を測定すると条件のばらつきにより誤差が大きくなると書いたが、こうしたデメリットを低減できるのが統計学だ。』
  • 飛び級かあるいはその逆か?〜米国の親達の計算 - Willyの脳内日記

    米国で子供を育てる多くの日人が驚くことの一つは、近年、教育熱心な親の多くが子供を飛び級させるのではなく、逆に子供の学年を遅らせていることだ。米国では義務教育は5歳の年長(Kindergarten)の学年から始まるが、6歳になるまで待つケースがかなり頻繁に見られる。ウォールストリートジャーナルによると、全米で6%の保護者が子供にそうした選択をさせており、その割合は貧困地域で2%であるのに対して、富裕層の多いでは27%にも上る。富裕層の割合が高いのは、米国の高い保育料を1年間余計に出せるのは富裕層だけという側面もあるが、教育熱心な家庭が学年を遅らせているという側面も強い。 あいにくきちんとした統計を持ち合わせていないが、近年そうした傾向は強まっているように感じられる。40〜50歳前後の米国人に聞くと、優秀だったので飛び級したという例を多く聞くように感じられるからだ。 飛び級が grade a

    飛び級かあるいはその逆か?〜米国の親達の計算 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/04/03
    『なぜ米国の親達は子供の学年を遅らせたいのか。恐らくそこには、有名大学入学を目指す親達の計算があるのだろう…学年を遅らせておけば自分の子供が周りの子供達より年上なので有利になる、という計算なのだろう』
  • この春、中学を卒業する君へ - Willyの脳内日記

    卒業おめでとう。 義務教育を終えて君は自由になった。 義務教育なんて形式的なものだと君や多くの大人は思うかもしれないが、僕はそうは思わない。ごくごく標準的な日の公立高校の入試問題を久々に見るとそのレベルの高さに驚く。 例えば、国語の読解の問題。あれだけ論理的な文章を読んで答えが導き出せるようになっていれば大人になって困ることはない。あとは色々な文章を読んで経験を積むだけだ。例えこれから海外から優秀な移民が入ってきても、果たしてそのうちの何人が君と同じレベルの日語能力を身につけられるだろうか。日が日語圏である以上、君は気付かないうちに大きなアドバンテージを身につけた。 数学もそうだ。僕は米国の大学生に数学を教えている。数学は若い頃にやった方が良いなどとよく言われるが、結局はやる気次第だ。基礎さえできていれば、必要になったときにいつでも学べる。日の中学までの数学がきちんとできていれば

    この春、中学を卒業する君へ - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/03/16
  • 【就活】採用担当者が志望動機なんて聞いてどうすんの? - Willyの脳内日記

    先ほどツイッターに 日企業は採用候補者に企業への愛を求め過ぎ。「なぜうちの企業を希望されるんですか」ってそんなの知るかよ。採用側がアピールしろよ。 — Willy OES (@willyoes) 2016年2月25日 と投稿したところずいぶん反響があったので言いたいことをまとめておきたい。 日の「シューカツ」においてはその企業への「志望動機」とやらが依然として重視されている。リクルートキャリアの就職白書2015によると、78%の企業が採用基準で重視する項目として「その企業への熱意」を選んでおり、その比率の高さは全項目中で堂々の2位になっている(ちなみに1位は「人柄」だそうだ)。 確かに応募者が持っている「この職種につきたい」とか「この業界で働きたい」という希望を聞くことには合理性があるだろう。しかし、特定企業へのこだわりを重視することにどれほどの意味があるのだろうか。私も学生時代に就職

    【就活】採用担当者が志望動機なんて聞いてどうすんの? - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/02/27
    『職場に採用候補者が訪れた時にそんな質問をしたこともない。…そこで自分の職場をアピールできずに無意味な質問で採用候補者を追い込めば、アンプロフェッショナルな印象すら与えかねないからだ。』
  • アメリカ迷惑電話対策事情 - Willyの脳内日記

    でもアメリカでも迷惑電話が好きな人はいないだろうが、アメリカの迷惑電話の回数は極端に多い。ここでは主に家の電話の話をするが、携帯も同様だ。理由は色々とあるだろう。米国では、電話帳に自分の電話番号を載せないという選択をすることができるが、なんと電話会社から「載せないための手数料」を取られる。これは米国に引っ越して来た時にびっくりした。また、各種手続書類に電話番号を記入すると、グループ会社間でそれを共有されてしまい、色んな所から電話がかかってきてしまうということも多い。要するに、個人情報保護が日ほど徹底していないのである。 電話の内容は様々だ。単なるセールス、教会や慈善団体の寄付のお願い、各種アンケートから、 「UPSで現金500万ドルを自宅に送りましたが届きましたか?」 などという訳の分からないものまである。ロボットで自動的にたくさんの家にかけてつながってからオペレーターを割り当てるも

    アメリカ迷惑電話対策事情 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2016/01/18
    『米国では、電話帳に自分の電話番号を載せないという選択をすることができるが、なんと電話会社から「載せないための手数料」を取られる。』
  • 最低賃金は大幅に上げるべき - Willyの脳内日記

    政府が最低賃金(全国平均)を1000円に引上げる方針を発表した。現在の最低賃金は、798円なので約25%増ということになる。当面は年3%程度引上げる計画のようだ。一見それなりに大きな目標に見えるが、様々な点を考察すると、むしろ年3%では遅過ぎるくらいであるということが分かる。各方面から、点検してみよう。 1.経済学の基的な考え方 自由で完全な競争が成り立っている経済では、最低賃金引き上げは単に雇用を減少させる。賃金は既に需給によって決まっているのだから、最低賃金を800円から1000円にすれば時給800円や900円の仕事は単に消滅してしまうというわけだ。その結果、失業率が上昇するから生産水準も低下する。 しかし、実証分析の分野においては賃金引き上げの雇用や景気への影響は必ずしも明らかでない。転職活動のコストが高い場合には、労働者が不当に安い賃金に甘んじたりする場合には最低賃金引上げは望ま

    最低賃金は大幅に上げるべき - Willyの脳内日記
  • 昭和のままの経済統計のしくみ - Willyの脳内日記

    日経電子版が、「麻生財務相が10月16日の経済財政諮問会議で、消費や賃金といった経済統計の精度を高めるよう提案した」と報じた。これは日に限った話ではないが、経済統計に関しては集計方法や利用方法があまりに旧態依然としており、経済予測の正確性に悪影響を及ぼしているので、少し解説しておきたい。 大局的に見れば、経済統計の正確性が問題になるのは、低成長下でより細かい数字が経済政策の方向性に影響を与えるからだ。経済成長率が10%の時には0.5%ポイントの誤差はあまり問題にならないが、成長率が0.5%の時に0.5%ポイントの誤差は政策の方向性に大きな影響を与える可能性がある。 一方で、経済指標の計測が近年難しくなっているという構造的な要因も存在する。例えば、個人や企業の経済活動を調査する際、時間に伴う変化を少ないノイズで観測できるのは、選ばれた標を継続的に調査するパネル調査という方法だ。この方法は

    昭和のままの経済統計のしくみ - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2015/10/18
    『役所が事務員に数字を打ち込ませて、何億円もかけたコンピューターシステムに平均だけ計算させて発表する、という旧態依然とした姿を変えなければならない。』
  • 高騰する米国の教科書価格 - Willyの脳内日記

    8月下旬になり米国の大学では新年度を控えて、授業準備をする時期だ。今学期担当する授業は2コースとも自分で教科書を選んだのだが、教科書の値段があまりにも高騰していて驚いている。 大学院向けの教科書の値段は、一昔前まで一冊100ドル程度であることが多かった。しかし、今学期使う教科書は、4年前に自分で購入した時には174ドル、現在は270ドルだ。たった4年間で実に50%以上の値上がりである。これはアマゾンでの割引価格で、定価は342ドルだそうだ。 学部初級向けの教科書の値段も高騰している。私が現在の大学に就職した6年前、教科書の値段は150ドル強のものが多かった。米国の学部初級の教科書と言えば、簡単な内容に回りくどい説明をつけて1000ページ位に膨らませたような代物なので、それでも馬鹿らしいほど高いと感じていたが、今年選んだ教科書の販売価格は272ドルである。 私が特別高い教科書を選んだというわ

    高騰する米国の教科書価格 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2015/08/22
    『内容は東大出版の教科書よりも少ないと思うが、ともかく量が多過ぎるのだ。…著者の手間は量に比例して大きくなる。どうでもいいことまで延々と書いてしまうのが、多民族国家である米国の文化のだめなところ…』
  • リー・クアンユーとシルバー民主主義 - Willyの脳内日記

    シンガポール元首相のリー・クアンユーが亡くなった。これを機会に、歴史上類を見ないリーダーシップをもって新たな国を建設した彼を通して、日の民主主義について再考してみよう。 あなたは、シンガポールという国についてどれ位知っているだろうか。地球儀で見ると、シンガポールはマレー半島の南端にあるとても小さな国だ。面積はわずか707平方キロと東京23区とほぼ同じくらいしかない。一方この国は、資源も出ないにもかかわらず、世界で最も豊かな国の一つだ。IMFによれば、2013年の国民1人あたりGDP(購買力平価ベース)は約7万9千ドルと、日の約3万7千ドルの2倍以上に達する。人口の非常に小さな資源国やタックスヘイブンを除けば、シンガポールほど豊かな経済を持つ国は他に存在しない。この国の名目GDPは、過去50年あまりの間に実に400倍以上にも達したのだ。さらにこの国を特殊なものにしているのはその政治体制で

    リー・クアンユーとシルバー民主主義 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2015/03/24
    『日本のシルバー民主主義は、現在のところ、言葉の壁という強力なバリアーの存在によって安定的に運営されている。いくら日本の若者が社会に不満を持ったところで、まさか日本語の使えない海外には逃げないだろ…』
  • カナダと米国のレストランの圧倒的な差 - Willyの脳内日記

    以前、ウィスコンシンに住んでいた頃、質素な生活をしている米国人の友人に「米国のレストランで出る物はまずいね!」と言ったところ「それはお前が日の味に慣れているからだろ」と言い返された事があるが、ニューヨークやカリフォルニア、高級リゾート地の有名レストランならともかく、米国中西部のレストランのレベルは非常に低いと自信を持って言える。その根拠の一つが、米国からカナダへの国境を跨いだだけで、レストランのレベルが段違いに上がることだ。ヒューロン湖の南端、ミシガン州ポートヒューロン(米国側)とオンタリオ州サーニア(カナダ側) の間には橋がかかっているが、その両側の安いレストランを比べただけでも明らかに差があるほどだ。 そんな訳で、年末にデトロイトからトロントへ家族でグルメツアーに行ってきた。カナダは5回目。ちなみに、3泊4日の海外旅行にも拘らずエンゲル係数は55%だ。 初日、娘が楽しめそうな Ont

    カナダと米国のレストランの圧倒的な差 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2015/01/02
    『パスタは米国のよく知らないレストランで頼んではいけないメニューの一つ。「パスタはイタリアの名産物だが茹で過ぎパスタは米国の名産物」と言って良いだろう。』
  • 米国の学部で学ぶために一番大切なこと - Willyの脳内日記

    ここ5年ほど、日でも海外留学への関心が高まっている。経済的に敷居の高い日から米国への学部留学も増加する可能性がありそうだ。そこで、一大学教員として、米国の学部教育の現場で感じていることを書いておこうと思う。 アカデミックな意味で大学生活を成功させるためには、有名大学に入れるかどうかとか、入ってから一生懸命勉強するかとか、いろいろな要素がある。しかし、私は「入学までにきちんとした基礎知識をつけてくるかどうかが成否のほとんど全てを決めると言っても過言ではない」と考えている。それは入学時の基礎学力が、大学のリソースをどこまで活用できるかを決めてしまうからである。 米国の多くの大学では、日の大学生と比べて入学者の学力のばらつきが非常に大きい。超名門校においても下位層の学力は日の一流国立大の足許にも及ばないし、私のいるWS大に至っては「学部生の半分は100の平方根が50だと思っている」という

    米国の学部で学ぶために一番大切なこと - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2014/10/23
    『米国の大学というのは基本的に優秀な学生以外は途中で振り落とすという仕組みでやっている。』
  • 口コミ情報は日本にとってのビジネスチャンス? - Willyの脳内日記

    会社の職場環境や、マンションの住み心地、結婚式場の満足度など、今までいわば「セルサイド」の情報から知る事ができなかった情報を提供する口コミサイトが人気のようだ(参考記事)。インターネットビジネスでは概ね米国に遅れをとる日だが、もしかすると口コミサイトのノウハウでは米国に先んじることができるかも知れない。 私が米国に来てカルチャーショックだったことはあまり多くないのだが、そのうちの一つが米国人が口コミを使わないことだった。10年前、私がはじめて米国に来たとき、米国人の独身中年女性のアパートに1ヶ月ほど部屋を借りた。その女性は家賃が1000ドルほどの3ベッドルームのアパートに常時2人の短期留学生を受け入れ、それぞれから月375ドルずつとって自分は安く住む代わりに、留学生の世話を焼くことを楽しみにしているような人であった。ある日、私が中古の自転車を買ってくると「ヘルメットを買った方が良いわね」

    口コミ情報は日本にとってのビジネスチャンス? - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2014/06/01
    『米国のウェブサイトには「専門家以外が推薦する業者など何の意味もない」と言ったアドバイスはあちこちに見られる』『逆に米国人は、一線を越えて不愉快な体験をするとともかくそのサービスをこき下ろす』
  • グローバル人材を増やすために注目すべき4つの人材層 - Willyの脳内日記

    グローバル化が止まらない中で、文部科学省は「世界レベルの人材」を育てるために躍起になっているが、これに対し、木村盛世氏(厚生労働医系技官、医師)が、人材育成の道筋の見えない文科省の方針を批判するエッセイを書かれている。しかし、書かれている事実一つ一つは興味深くてもっともなのだが、全体として何がいいたいのか、具体的に何を改善すべきなのか、今ひとつはっきりしない。実際、当該記事のBLOGOSのコメント欄を見ても、同様の意見が溢れている。そこで、日が「グローバル人材」とやらを増やすために、具体的には何をすれば、私見を述べてみたい。 そもそも、「グローバル人材」(文科省)、「世界レベルの人材」(木村氏)とは何なのだろうか?文部科学省によれば、「国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材」だそうだ。日の国益を確保し豊かな日社会を維持す

    グローバル人材を増やすために注目すべき4つの人材層 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2014/05/27
  • 中学、高校の数学教育は何のためにあるのか? - Willyの脳内日記

    先日、ちきりんさんが「下から7割の人のための理科&算数教育」というエントリーのなかで、「今、教えられている内容を前提とすれば、数学や理科に関しては、全体の3割程度の生徒が学べばよい」という意見をブログで述べた。長年ちきりんファンをやってきた数学科教員として、中学、高校の数学教育は何のためにあるのかについて、ここで私見をまとめておこうと思う。 1.どのレベルの数学が不要なのか? そもそも大多数の日人は「理科や数学は勉強する必要なし!」と思ってるのだろうか?これは私の想像に過ぎないが、多くの人は、四則演算や、簡単な分数、小数、百分率、簡単な図形など、小学校の算数でやるような内容生活が役に立たないとは思っていないのではないかと思う。昔、所ジョージ氏が 元祖・所ジョージさんの 頭悪いんじゃないの? (ベストセラーシリーズ・ワニの) の中で、「割り算なんて小学校で教えなくても大人になったらみんな

    中学、高校の数学教育は何のためにあるのか? - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2014/03/03
    『私は米国の大学で日本の高3くらいのレベルの授業をたくさん教えているが、概念のきちんとした理解はおろか、教科書に載っている公式をきちんと場面に応じて当てはめられる学生の数はそれほど多くない。』
  • 日本女性よりも先に外国人女性が日本社会で活躍する可能性 - Willyの脳内日記

    労働力人口の減少する日社会の現状を踏まえて、昨年から、日政府は女性の活躍が日経済活性化の決め手になるとして女性の活用を急速に進めようとしている。女性の活用は非常に有意義で、私はこの方向性に全く異論はないが、そもそも、日では女性の人材育成が、その崇高な目標に十分に応えられるだけ進んでいるのか、という点には一抹の不安を感じざるを得ない。 内閣府男女共同参画局は「社会のあらゆる分野において2020年までに指導的地位に女性が占める割合が30%になるよう期待する」と発表したが、その無謀なスピード感には呆れてしまう。2020年ではなく2120年の誤植ではないか、と疑ってしまうほどである。政治家が近視眼的な目標に固執するのは職業上やむを得ないのかも知れないが、「教育は国家百年の大計」とも言うように、人材の育成には非常に長い時間がかかるものである。 例えば、良質な高等教育を受けることはその後のキャ

    日本女性よりも先に外国人女性が日本社会で活躍する可能性 - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2014/01/04
    『肝心なのは「既にとびきり優秀な女性の権利を拡大すること」ではなく、「女性の就労能力の底上げを図ること」である。』
  • 中高英語教員に留学制度は必要か? - Willyの脳内日記

    東京都の教育委員会が、来年度から都内の公立中高で英語を教える採用3年目の 若手教員全員を3ヶ月間、海外留学させる方針を決めたそうだ。 見出しを見た時の第一感は「やったらいいんじゃないの」といったところだ。 私は、基的に、この手の能力開発には賛成である。 そもそも、90年代後半以降の日人って、 人材を育成するのにはお金がかかるってことを忘れてる。 英語教員の英語力の不足が 英語教育のネックになっていることは確実なのだから、 英語教員にはもっと頑張ってもらわなくちゃいけないし、 そのために年数億程度のお金を使うのは、 新しい校舎を建てたり、毎年校庭を工事したりするよりも、 よっぽど有意義だろう。 教育には、モノじゃなくてヒトが大事だ。 この機会に是非、学校関係の公共工事も削減して欲しい。 「そんなにお金使って贅沢。TOEICやTOEFL、英検みたいな試験を課せばいいだけ。」 みたいな意見も

    中高英語教員に留学制度は必要か? - Willyの脳内日記
    waman
    waman 2013/11/26
    『書き方は悪いけど、中高の英語教員ごときが、生徒の前で自分の英語が完璧なふりをする必要なんて全然ない。』 『経験則として、留学前の語学力が高い方が、留学後の語学力の伸びも大きい。』
  • 全国学力テストの結果は公表すべきか - Willyの脳内日記

    静岡県知事が、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)において県内上位86の小学校の校長名を発表した。また、文部科学省が来年度以降、学校別の結果公表を自治体の判断に委ねるとしたことから、学力テストの結果を公表すべきかどうかが、全国的に争点となっている(時事通信の報道)。 現在のところ、学校別の結果を公表する事に関しては、立場によって意見が分かれているようだ。都道府県知事は、44%が公表に賛成、24%が反対と、賛成が上回っているのに対し、市町村の教育委員会では賛成17%、反対79%、市町村長では賛成34%、反対62%と反対が大きく上回っている。また、都道府県の教育委員会では、賛成40%、反対43%、保護者に関しては賛成45%、反対52%と意見が割れている(出所:毎日新聞)。 日社会全体にとって、公表する事は望ましいのだろうか。学校別の学力テスト結果の詳細が公表されている米国に住む者の視点か

    waman
    waman 2013/11/04