ギリシャ神話にサイクロプス(キュクロプス)という 単眼の巨人が登場する。 神話によると神々によって解放された この怪物は卓越した鍛冶技術をもって、 その見返りに 主神ゼウスに雷霆(ケラウノス) 海の神ポセイドンには三叉の銛(トライデント) 冥府の神ハーデスには隠れ兜(アイドス・キュネエ) を造り、贈呈したという。 さて、ロンドン自然史博物館では 神話に登場する単眼巨人サイクロプスの模型が なぜか、ジャンル違いの地質学関連の地球ギャラリー に展示されている。 実はこのサイクロプスのモデルとなったものが かつての地中海に浮かぶマルタ島やクレタ島など小さな島々に生息し、 島嶼化によって極度に矮小化したゾウの仲間では ないかという説がある。 (↑ヒトとの大きさの対比) その矮小に進化したゾウのひとつに ファルコネリゾウがいたが、有史以前に絶滅してしまったゾウで、 古代ギリシャ人がその存在を知るのは
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