あなたは、「人食いバクテリア感染症」なるものをご存じでしょうか? その名の通り、発症すると肉体の末端である手足の先から腐らせていくという、何とも怖ろしい病気なのだ。 死亡率3割とも言われている恐怖の感染症から、奇跡的に生還した1人の米男性についてと、この病気について少し話していこう。 ※記事内には若干ショッキングな写真や映像が含まれていますので、苦手な方は閲覧をお控え下さい。 あっという間に人を腐らせる人食いバクテリア photo by sci-news.com それらを引き起こす細菌は数種類存在しており、中でももっとも一般的なのは「A群連鎖球菌(化膿レンサ球菌)」というもの。 正しくは、細菌は人の肉を食らうのではなく、毒素を出して、それが細胞組織を液状化させます。医学的には溶連菌感染症のもっとも重症な病型「壊死性筋膜炎」と呼ばれています。 A群連鎖球菌は、私たちの身の回りにありふれて存在