TCP_DEFER_ACCEPTは、LinuxでサポートされているTCPのオプションで、サーバ側で使用した場合にはaccept(2)からのブロック解除をTCP接続が完了したタイミングではなく最初のデータが到着したタイミングで行ってくれるオプションです。 Webサーバ・アプリケーションサーバではリクエストが到着してからaccept(2)のブロックを解除するので、リクエストの到着をWebサーバ・アプリケーションサーバで待つ必要がなくなり、特にprefork型のサーバでは効率的にプロセスを使えるようになるという利点があります。PerlではStarletがこの機能を有効にしています ところが、某サービスでTCP_DEFER_ACCEPTが有効にも関わらず、accept後のreadでデータが読めず、最悪の場合、デフォルトのtimeoutである5分間プロセスがストールすることがありました。strace