千葉県の房総半島を走るいすみ鉄道は区間が約27キロ、14駅という小規模なローカル鉄道だが、週末や休日は観光客で大賑わいだ。廃線寸前だった万年赤字線を建て直したのが、公募で選ばれた鳥塚亮社長。サラリーマンだった鳥塚社長が、なぜ再建できたのか。 ディーゼルカーの鉄道が人気に 千葉県の房総半島の自然の中をのどかに走るいすみ鉄道をご存じだろうか。沿岸部のいすみ市にある大原駅から、内陸部の大多喜駅を経て、上総中野駅まで14駅、わずか約27キロのローカル線である。 今どき珍しい非電化のディーゼルカーが走るローカル線だが、あなどってはいけない。週末や休日ともなると観光客で賑わい、ローカル線再建のモデル例として全国でも注目されているのだ。 定員100人ほどの車両にはムーミンのキャラクターが描かれているが、車両が特別仕様というわけではない。大多喜町にはかつて徳川家康の四天王の1人に数えられた本多忠勝の居城が
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