「後で読む」は、あとで読まない。 「後で読む」は、あとで読まない。 「試験が終わったら」「今度の連休に」「年末年始は」と言い訳して、結局読まなかった。「定年になったら読書三昧」も嘘になるだろう。そもそも、コロナ禍で増えた一人の時間、読書に充てたか?(反語) だから「いま」読む。 たとえ一頁でも一行でも、目の前の一冊に向き合う。いま元気でも、一週間後には、読めなくなるかもしれないから。 今年は、死を意識した一年でもあった。「やりたいこと」を先延ばしにしてるうちに、感染して望みが断たれる可能性が爆上がりした。 時の経つのは早い。人生が長いほど、一年は短くなる。体感時間は加速する一方、人生の可処分時間は、短くなる。 だから「いま」読む。 積読を自嘲したりマウント取るのもヤメだ。いま読まない理由を並べ立てて開き直る不毛も捨てよう。そして、ずっと取っておいた、とっておきの本を、いま読む。 そんなつも
anond.hatelabo.jp 作業が一段落した時に、こんなはてな匿名ダイアリーを見つけてきた。曰く、「書評が書けない」と。この「書評はどうすれば書けるのか」の答えは、 ・どういう書評を書くのか ・何をもって書評と呼ぶのか ・誰が読むような書評なのか によって答えが違っているはずで、匿名ダイアリー筆者にていねいにヒアリングをしたうえで「あなたの思うような書評を書くには、これこれ、こういう要素や積み重ねが必要です」みたいに応答するのが一番いいんだろうなと思った。 で、私がこの文章を書き始めたのは、それとは別で、「自分が書きやすい/書きにくい書評とは何なのか」「自分は有名書評ブログのようには書評を書けないのはなぜなのか」、みたいなことを考えこんでしまったからだ。いわば書評する(ことのある)人間としての自分自身を振り返りたくなったので、自分の問題に引き寄せながら書評について考えてみる。 本を
なんとなく、一度僕の書評・感想記事の書き方についてまとめておこうかと思った。先日下記のようなブログに関する記事を寄稿したところ、幾人かがこれに触発されてブログを書いてくれたようで、個人的に嬉しかったから、というのが大きい。 blog.hatenablog.com 書評(でも感想でもなんでもいいんだが)の書き方の正解を教えるとかそういうわけではなく、単純に僕がどうやって記事を書いているのか、書くときに何を考えているのか、ということの簡単なまとめである。人によって感想ブログといっても書き方は全然違うはずで、書き方の違いを見比べてみるのもおもしろいんじゃないか。 手順 当たり前だが一度通読する。その時点でブログに書くかどうかを検討して(書かないことも多い。あまりおもしろくないな、と思ったり、おもしろいと思ってもタイミングを逃すこともあるし、書きづらくてスルーしてしまうこともある)、載せる、となっ
技術書典応援祭で出展されていた技術同人誌「「クラウド破産を回避するAWS実践ガイド」についての書評です。 オペレーション部 江口です。 現在、オンラインで技術同人誌のオンライン即売イベントである「技術書典応援祭」が開催されています。(期間:4/5まで) この技術書典応援祭で、「クラウド破産を回避するAWS実践ガイド」という本が出展されており、気になったため購入しました。著者はtmknomさん、あの名著「実践Terraform」を書いた方です。期待が高まりますね! 読んでみた感想ですが、読み終えた直後に自分のTwitterでつぶやいたのでそれをそのまま引用しておきます。 #技術書典 応援祭で買った「クラウド破産を回避するAWS実践ガイド」、ざっと読んだ。予算の管理はもちろん、乗っ取りを防ぐためのセキュリティ対策をどう講じるかを広く説明していてすごく良き。とりあえずここに書かれていることを実践
こんにちは、CX事業本部の夏目です。 先日本屋をうろついていたら、偶然発見した本が非常に良いものを見つけました。 今年の4月に発行された書籍で、ちょっと在庫はこころもとなくなってきてますが、非常に良い本だったので気にせず紹介します。 (一部の書店や honto ではまだ在庫があるようです) シェルスクリプト入門の入門 作品紹介:シェルスクリプト入門の入門 :暗黒通信団 Linux を活用するには様々なコマンドを使いこなすことが重要ですが,それだけではありません.同じような処理を繰り返すならば一括して処理した方が,間違いが少なくなり効率が良くなります. 本書では,ターミナルで様々な処理を一括処理するために記述するシェルスクリプトについて,ポイントを押さえて最小限だけ説明することを目指しています.特に,Linux や macOS などで広く使われている Bash を用いることを考えています.シ
オペレーション部 江口です。 以前から気になっていた「ゼロトラストネットワーク」の翻訳版がオライリーから発売されました。 https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118888/ 早速読んでみたのでレビューしてみたいと思います。 書籍の概要 最近新しいセキュリティの考え方として注目されている「ゼロトラストネットワーク」について取りあげた書籍です。 ゼロトラストネットワークの概念、どのように構成するか、認証をどうするべきかなどを解説し、またGoogleやPagerDutyでの実際のシステムの事例などを紹介しています。 目次 1章 ゼロトラストの基礎 2章 信頼と信用の管理 3章 ネットワークエージェント 4章 認可の判断 5章 デバイスの信頼と信用 6章 ユーザーの信頼と信用 7章 アプリケーションの信頼と信用 8章 トラフィックの信頼と信用 9章 ゼロト
「難しい本ばっかり読んで眠くなってませんか?いい本ありますよ!」 ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。 育成チームのリーダーを行なっている都合から、エントリー向けのインフラエンジニアの書籍を読むことが多くなっています。本日は、その中で読んだ、「インフラ設計のセオリー」という本についてご紹介させていただきます。 基本的にはIPAの非機能要求グレードに沿って特に重要な項目を説明していく内容になっています。 インフラエンジニアを始めるときに、教科書として読んでおけば 成長曲線が変わったんじゃないかな? と感じました。それくらい基礎的な知識の習得とイメージ付けには最適だと思います。 具体的には、非常に有益なドキュメントではあるものの、圧倒的な文章量で睡魔を送り込んでくる非機能要求グレードの活用について図や絵を多く交えて非常に理解しやすい文章で説明をしてくれます。 内容はしっかりしているのに、とても読
監視という一種マニアックな領域を真正面から解説した貴重な本です。監視で悩む人のみならずシステム開発に携わるすべての人にオススメ。 「全然わからない。俺たちは雰囲気で監視をやっている」 自分はAWS事業本部コンサルティング部所属ということもあって、いろんなお客様にAWSインフラのコンサルティングしてます。最初のインフラ構成設計時に監視の話をすることも非常に多いんですが、 「どうしましょう。CloudWatchでいけますかね?」 「MackerelとかDatadogとかもありますが、どうしましょ。マネージドとの違いは〜」 「とりあえず、ディスク使用率80%でしきい値設定しておきましょうか。みんなそうしてますよ」 とか言っていた昔の自分に見せつけたい本、それが今回紹介する「入門 監視」。 監視設計の原則がよくわかんない メトリクスのしきい値決めるところから監視を考えてしまいがち よく考えずに、い
エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 作者: 西尾泰和出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/08/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 読んだ。 この本を読んだ大きな目的としては4つ。 技術書を早く読む技術の向上、もしくは問題の解決 モチベーションの維持管理を学ぶことでムラのある管理方法に一定の持続性をもたせる 何を「いま」学ぶべきか?を論理的に行えるようになる学習効率の最大化を図る 大学に入り直すべきか?という学歴コンプレックスに端を発する欲求に区切りをつける 更にいうなら、この中で重要視すべきは読む速度の向上とモチベーションの管理方法を改善するのがマスト、 なにを学ぶか?と大学に入り直すのは可能であればくらいの気持ちで読み始めた。 感想: モチベーションに関
コスパのいいシステムの作り方 ~しっかり見積もりたいのに勘を使うジレンマに向き合う 作者: 南大輔出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るひさしぶりに当たりの本にあたった気分です! 内容や文章が読みやすく、うんうんとうなづきながら 読み進めてしまい4日くらいで読み終えてしまいました。 タイトルから連想すると 「いかに安くシステムを仕上げる方法とかかな?」 「サーバーとかをなんとかかんとか安上がりで高稼働させる方法かな?」 「小さなシステム会社で適用するような方法の紹介なんじゃないのか?」 と思ってましたが、全然そんなことありません。 インフラをやってるエンジニアなら読むことをかなりお勧めします。 また社内SEやってる人、システム部門で決済を取る人、など ITシステムの費用の決済権限などがある人も読ん
「やりたいことがあるけれど、なかなか時間がない」 「いつも、やらなければならないことに追われている」 誰もが抱くであろうこうした悩みについて、「『本当にやりたいこと』があるのなら、『やらなければならないこと』に追われる毎日から抜け出して、まずは時間をつくってやってみるしかない」と主張しているのは、『「3か月」の使い方で人生は変わる Googleで学び、シェア№1クラウド会計ソフトfreeeを生み出した「3か月ルール」』(佐々木大輔著、日本実業出版社)の著者。 2008年にGoogleに参画し、2012年にはfreee株式会社を創業。シェアNo.1クラウド会計ソフトとして知られる「freee」などを提供しています。 どんなに時代の状況が変わっても、1日は24時間しかないということに変わりはない。だとすれば、「その時間をどう使うか」、もっと言えば、自分が本当にやりたいことに集中するために「どう
知ってるつもり 無知の科学 (早川書房) 作者:スティーブン スローマン,フィリップ ファーンバック早川書房Amazon「何かを知っている」と言い切るのは、言葉の定義にもよるだろうが、なかなか難しい話だ。たとえば僕は電子レンジがマイクロ波を照射して水分子を振動させることで温度を上げる機械であることを知っているが、そのより詳しいメカニズムはよく知らないし、ましてや自分で部品から電子レンジをつくりあげることなんかできない。 自分を基準にしてしまって申し訳ないが大抵の人が電子レンジについて知っているのはこの程度のものだろう。人間はけっこう賢いし物知りだが、かといって一人で電子レンジを作り上げられるほど、たった1つのモノのすべての側面に精通するほど知ってはいない。本書はそうした”人間の無知”についての本である。われわれはいったいどれほど無知なのか。われわれ無知で愚かな人間はどのように物を考え、どう
ここ最近技術書を読むことが無くなっていたのですが、作者の金澤さんから献本して頂き、久しぶりに勉強する機会をもらいました。 ありがとう!! その昔、一緒に社内勉強会でAWSをメンバーに共有する会をやってたのが懐かしいなー、とか思いながら読んでいました。 金澤さんの記事はこちら ↓ www.ketancho.net この本は誰向けの本なのか? 本の内容としては結構地味だなーと思いつつも、 6章 移行テクニック、7章 運用監視の設計・実施はWEBにあまり出てこない情報が多いと感じました。 「AWSでサービス開発しているけど、本番リリースするにはどうすれば?」という時に、 ネットワーク、環境の構築からデータの移行、運用までまとまっているので、 これから本番運用しなければいけないという方にもオススメできる内容だと思います。 なので、業務システムと書いてありますが、SIreに勤めている人以外でも読んで
2018年3月14日、マイナビブックスより「Amazon Web Servicesを使ったサーバーレスアプリケーション開発ガイド」が発売されました。著者の西谷さんより本書をいただいたので、書評を書きます。 Amazon Web Servicesを使ったサーバーレスアプリケーション開発ガイド | マイナビブックス あれ…同じ日にサーバーレスの本が…? 気づいた方も多いと思いますが、同日3月14日にサーバーレス関連の書籍がもうひとつ発売されています。AWSによるサーバーレスアーキテクチャ です。こちら、私はまだすべて読んでいませんが、本記事のAmazon Web Servicesを使ったサーバーレスアプリケーション開発ガイドとの違いについて気になっている方もいると思います。 結論から言うとこの2冊は 完全に別物 です。 サーバーレスアプリケーション開発ガイドは、アプリケーション開発を通してサー
エンジニアリング組織論への招待 ?不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング 作者: 広木大地出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2018/02/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る この本について 「不確実性に向き合う」というテーマを中心に 様々な知識のもとに、組織におけるエンジニアリングについて いい意味で深ぼることなく、広く書かれている本です。 モダンなエンジニアリングマネジメントの集大成と言ってもいいと思う。 こういった本だと通常は本質を突かずに、方法論などが書かれている だけの書籍が多い中、ここまで本質を突きながらも、 全体の流れとしてここまで筋が通っていて、納得感のある本はなかったんじゃないかと思います。 控えめに言っても名著。 どういう風に読むのがいいのか この本は全ての章を飛ばさずに最初からちゃんと読んだほうがいいです。 色々なバックグラウンドの
現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法 作者: 増田亨出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2017/07/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 目次流しは以前書きましたが、読み終わってるので改めて。 一緒に開発する人には読んでおいてほしい。可能なら手元に置きながら開発してほしい本です。手頃なサイズ、重量、厚さ、価格ですし。鈍器本系に比べれば持ち運びやすい。実際レビューやペアプロの際、「あの本に書いてるんだけど・・・」という感じで何度か参照しています。 読書会をしてみて 4つのイベントに参加しました。うち2つは輪読形式の読書会で、最初から最後まで読み上げです。有用なのと同時に危険でもある、というのが読書会での感想です。 平易な文章で理解しやすいように思えるのですが、表面だけで理解した気になっていると間違いな
ども、大瀧です。 先日発売された書籍Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド(Informatics&IDEA)を購入したので、その感想をご紹介します。 IT経験者向け 既存業務システムをいかにAWSに移行するかがテーマなので、ある程度のITシステムの知識がないと「システム移行」をイメージするのが難しいと思います。AWSの知識・経験は不要なので、「今はオンプレミスのシステムを扱っているのだけど、これをAWSに持っていったらどう運用できるのだろう?」という疑問への回答がきっと見つかるでしょう。 経験に裏打ちされたユーザー・担当者目線のベストプラクティス 本書籍の執筆陣は現役SIerのコンサル・エンジニア陣とあります。業務システムの移行をテーマとするAWS書籍にはAmazon Web Services企業導入ガイドブックという定番書籍がありますが、あちらがクラウドベ
発端 去年、Naoya Ito さんがこんな話(System of Record と System of Engagement)をした後、SOEとかSORとか話題になることも多くなったと思う。 そんな折、ちょうどいいタイミングで、SOR中のSORなシステムである銀行システムの話を、日本における銀行システムの曙までさかのぼってまとめた本が出たのでさっそくゲットした。 Title: 進化する銀行システム 24時間365日動かすメインフレームの設計思想 (Software Design plus) Publisher: 技術評論社 (Feb. 2, 2017) Author: 星野 武史 (著), 花井 志生 (監修) ISBN-13: 978-4774187297 Publish Date: 2017/2/4 Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/477418
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