今リバース・イノベーションという本を読んでいるのだが、これが非常に面白い。以前ハーバードビジネスレビューでGEが新興国/途上国向けに小型の医療機器を作った話が取り上げられていたが、そういう話が盛りだくさんの本である。 簡単に言うと、これまではグローカライゼーション、すなわちグローバル向けの商品をちょこちょこローカライズして各地に売り込むという手法が取られていたけれども、そもそも根本的にニーズが異なる場所ではなかなか通用してなかったので、新興国/途上国のニーズに基づいて一から作ってみるという話だ。実際に作ってみると、先進国の中でも意外なニーズがあったりしてイノベーションが逆流(リバース)してくるということである。例としてインドの田舎向けに作られた小型診断器具が、先進国の救急車の中で使われるようになったとかそんな話。依然としてグローカライゼーションも有効だけれども、リバースイノベーションも無視