インフルエンザがピークを迎えつつあり、風邪にも細心の注意が必要な季節が続いている。風邪やインフルエンザは保菌者の咳やくしゃみをまともに喰らわずとも、保菌者がウィルスまみれの手で触れた物を介してもうつるので注意が必要だ。 米アリゾナ大学が行った実験では、オフィスに風邪を引いた人が1人いるだけで、昼休みまでにオフィス内のスペースや共有物の半分は菌に汚染されてしまうことがわかったという。ホットスポットは電話やパソコン、デスクの表面、ドアノブ、コピー機のスイッチ、エレベーターのボタン、共有の冷蔵庫など。 被験者の80%は手で飛沫をブロックしそのまま1日をスタートさせている。その後普段通りオフィスで過ごしてもらうと、約4時間後にはオフィス内の50%の場所や物から1種類以上のウィルスが検出されたという。汚染が広がるスピードの速さに、実験を指揮したケリー・レイノルズ准教授も驚きを隠せない様子だったとか。