JR北海道は、同社の男性運転士(33)が9月7日、自動列車停止装置(ATS)を誤作動させ、ミスを隠すためにATSのスイッチをハンマーで壊したとして、出勤停止15日の懲戒処分とし、1日付で列車の検査や修理を担当する部署に異動させた。 列車の安全装置を故意に破壊した社員を保守担当に異動させる人事について、有識者は「安全軽視の企業体質の表れだ」と疑問を呈している。 JR北海道によると、運転士は回送列車を札幌駅に移動させる際、ATSのスイッチ操作を誤って非常ブレーキを作動させた。「同乗している後輩にミスを隠したい」と思ってATSを破壊したという。 同社は今回の人事異動について、「車両の知識を生かせる職場で集団作業にあたらせ、更生させたい」としている。出勤停止は懲戒解雇、諭旨解雇に次いで重いという。