警視庁、大阪府警、神奈川県警、三重県警は2012年12月14日、「遠隔操作ウイルス」を巡る誤認検挙に関する問題点の検証結果を公表した。IPアドレスなど乏しい証拠を基に真犯人ではない人物を検挙したことについて、「極めて遺憾」だとしている。 4警察はそれぞれWebサイトで検証結果の文書を公表した。このうち大阪府警の公表文書(写真)では、大阪市のWebサイト「市民の声」に「無差別殺人予告」が書き込まれたことで、8月に男性を逮捕したものの、起訴後に釈放し、10月に起訴取り消しに至った経緯について検証している。 大阪府警は、「無差別殺人予告」が書き込まれたIPアドレスから、男性のモバイルルーターが書き込み元であると判断。8月1日に東京都内に滞在していた男性と接触して事情聴取し、ノートパソコンとルーターの任意提出を受けた。大阪府警はこれらを解析した結果、このパソコン・ルーターからの書き込みであると推定