大阪府の橋下徹知事は12日の定例記者会見で、市職員全員の給与明細を公表したり、職員や市議らのボーナスを専決処分で減額するなどした鹿児島県阿久根市の竹原信一市長について「大いに尊敬している」と述べ、「阿久根市長が大阪市長になったらすごいことになる。大阪市が一番必要としていることだ」と市政改革の手本に挙げた。 橋下知事は、市議に対して職員数を明らかにしない大阪市の対応などを厳しく批判。「職員のための役所になってしまっている。徹底的に改革して、市民にもっと利益を還元しないといけない」と指摘した。 その上で、「(専決処分を連発するなど)手法に批判はあるが、考え方については大いに尊敬している」と強調。「役所天国に切り込んで、住民に利益還元する。阿久根市長の思想をもって市役所改革に乗り出さないといけない」と述べた。