【パリ=稲田信司】バーチャルアイドルの初音ミク主演のボーカロイド・オペラ「THE END」が12日、パリ・シャトレ劇場で初演された。歌手もオーケストラも登場しない未体験の舞台に、約2千の客席を埋めた観客は拍手喝采を送った。 ボーカロイドとは、ヤマハが開発したコンピューターによる音声合成技術。メロディーと歌詞を入力すると、歌う仕組みだ。この日の舞台では、19世紀半ばに建てられた劇場をコンピューター制御された音響と映像が満たした。初音ミクがルイ・ヴィトンのデザイナーの衣装を着てアリアを歌う姿が映し出されると、会場から「ブラボー」の声があがった。