意見を出し合う橋下大阪府知事(前列右)、井戸兵庫県知事(前列左)=12日午前10時11分、大阪市北区、筋野健太撮影 関西の自治体や産業界など12団体でつくる「関西3空港懇談会」は12日、関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港体制を今後10年間は維持し、一元管理を目指すことを決めた。存続か廃止かが焦点の伊丹の将来像には踏み込まず、JR東海が進めるリニア中央新幹線計画の確定後に判断を先送りした。ただ、大阪府の橋下徹知事は「多数決なら従うが合意はしない」と述べ、将来的に伊丹の廃港を検討することなどを求めた。 懇談会は地元の意向の調整の場で、3空港問題の解決策は今後、地元意見も踏まえて政府が決定する。この日の懇談会では、事務局の関西経済連合会が用意した合意文書案を議論。伊丹廃港を主張する橋下知事は「(合意文書は)抜本策になっていない。政府や国民を納得させるには伊丹の廃港にまで踏み込まないと」と不満を