通信インフラの最後のポイントは、(3)「他センターへの移行性」についてだ(1の「センター内の冗長性」と2の「アクセス回線の冗長性」は前回を参照)。これは、被災したり、停電で使えなくなったりしたときの対策である。具体的には、自社のサーバーのバックアップを別の場所に簡便に移行できるかどうかのことだ。 スタンダードな移行の仕方として、実際に運用しているプライマリーのサーバーとは別にバックアップサーバーをデータセンターで運用しておき、プライマリーサーバーで障害が起こった際に自動でバックアップサーバーにアクセスを切り替える、という方法がある。非常時には他のセンターに移行するのだ。 国内に複数のデータセンターを構え、センター間でバックアップサービスを提供する事業者もある。例えば、IDCフロンティアの「データセンター間接続サービス」と「マネージドGSLBサービス」を利用することで、プライマリーサーバーと
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