北陸新幹線の福井県内延伸の認可・着工を巡り、政府が年内の判断を見送る見通しになったことを受け、西川一誠・福井県知事は22日、県庁で記者会見した。 知事は高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)の運転再開の了承と引き換えに、県が求めた新幹線などの地域振興策に、政府が理解を示したことに言及。「約束がなされなければ、ほかのこともチェックしないといけない」と、県がもんじゅの安全確保などを厳しく監視する意向を示した。県が関与を強化すれば、検査などが長期化する可能性が高く、事実上、もんじゅを“人質”に取った格好だ。 もんじゅでは8月、核燃料交換用装置が原子炉容器内に落下するトラブルが発生。今後の安全対策などを確認するため、今月16日に知事と文部科学相、経済産業相の「3者協議」が東京都で開かれた。知事はこの日の会見で、3者協議の結果を振り返り「(もんじゅの)管理体制など、国がその場で約束したことも果たして真