まず残念なお知らせがある。この記事の取材に応じてくれた多くの人が名前や顔を明かすことを望まなかった。逆恨みやいじめを恐れて、だ。これは私を暗澹たる気持ちにさせた。取材をお願いした”被害者”の多くが学齢期の子どもや若者だから、日本に「隠れた差別」があるからだけではない。 自らや自分の子が日本でより快適に暮らすために、当事者たちがこうした問題に取り組む勇気が「身元を公表することへの恐怖心」に阻まれているからだ。彼らは子どもの友人やクラスメート、教師、PTAそして日常生活で出会う日本人が、自分が告発した、ということを知られるのを恐れているのだ。 自分の子どもの生活の質や教育に影響を与えるようなこと、そして改善する価値があるものについて、もっとも弱い立場にあるマイノリティの人々が抗議することを怖れている社会とは、いったいどんな社会だろうか。 三つ編み「数」が校則違反に そのツイートは瞬く間に拡散さ