睡眠薬などの薬物が使われた性犯罪では、被害を受けた人の記憶があいまいだったり客観的な証拠が残っていなかったりして捜査が難しいケースが多いため、警察庁は、適切な捜査ができるよう被害者の血液や尿を採取して、証拠をきちんと保全することなどを全国の警察に指示しました。 このため警察庁は、性的な暴行を受けた事件で薬物の使用が疑われる場合には、被害者の同意を得たうえですみやかに血液や尿を採取して鑑定し、証拠を保全するとともに、睡眠薬などは早ければ数時間で体から排出されるため、正式な被害届が出される前でも適切な捜査を行うよう、全国の警察に指示しました。 また、夜間や休日に被害を訴えるケースも多いとして、性犯罪を担当する部署だけでなくすべての警察官がきちんと対応できるよう、指導や教育を充実させることを求めています。 性的な暴行を受けた人は、警察より前に医療機関や支援団体などに相談することも多く、警察庁は関