東日本大震災の発生直後、停電で信号機が止まった横浜市緑区の交差点で、自主的に交通整理を行った中高生らがいた。市立谷本中学校3年の武田広気さん(15)=同市青葉区=と県立横浜緑ケ丘高校3年の衣斐俊彦さん(18)、そして、衣斐さんの姉千佳子さん(23)、奈津子さん(21)の計4人。緑署は活躍をたたえ、24日に感謝状を贈った。 11日夕、高校の合格祈願のために通った神社の近くで、武田さんは、丁字路交差点の信号が消えているのに気がついた。 3方向からの車が詰まって、お年寄りら4、5人の歩行者が渡れずにいた。「危ないな」。交差点の路側帯に立ち、両手を広げて直進する車を制止。その間に歩行者を渡らせた。 1時間後には、1度通りかかった近所の俊彦さんが自宅から駆け付け、千佳子さん、奈津子さんも加わった。千佳子さんらは移動しながら右折を待つ車の数を数え、直進する車を止めるタイミングを武田さんらに伝えた