内閣人事局が6月に発表した国家公務員の働き方に関する調査結果が、霞が関で波紋を広げている。30歳未満の男性職員の14・7%、女性職員の9・7%が「数年以内に辞めたい」と回答。主な理由は「もっと自己成長できる魅力的な仕事につきたい」「長時間労働で仕事と家庭の両立が難しい」だった。2020年度の国家公務員総合職(旧1種)の志願者数は過去最少を記録し、優秀な学生の「官僚離れ」も深刻だ。新型コロナウイルスへの対応で更なる激務を強いられる中、コロナ禍を契機に始まった新たな働き方を定着させ、ピンチをチャンスに変えられるのか。正念場を迎えている。