畠中信夫さんから近著『法令読解ノート』(全国労働基準関係団体連合会)をいただきました。ありがとうございます。 本書は、そうですね、『法制執務』のジュニア版と法学概論の入門編を一緒にしたような本とでも言えばいいのでしょうか。 第1章「法令及び法条文の組み立てのルール・わかりやすさの工夫」と第2章「法令用語の約束事~主要な法令用語の意味と使い方」は、霞ヶ関の徒弟奉公の初期に叩き込まれる条文の建て方や、「推定する」と「みなす」、「又は」と「若しくは」、「準用する」等々の法制執務知識がわかりやすく書かれています。 また第3章の「法が存在するいろいろな形~法源」と第4章「法秩序を構成している原理」、第5章の「法の解釈」は、まさに法学部1年生向けに偉い先生が喋るけれども大体あまり理解されない法学概論にあたるところを、具体的な労働法制にひきつけながら解説していて、学部生にも役に立ちそうです。 全基連のH