元ソニー社長の大賀典雄(おおが・のりお)氏が23日午前9時14分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。81歳。静岡県出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻、緑(みどり)さん。後日、社葬を執り行う。 大賀氏は、東京芸術大学卒業後、ソリスト(独唱者)など音楽家として活躍。ドイツ留学後の昭和34年、29歳でソニー創業者の井深大、盛田昭夫両氏から誘われ、同社に入社した。36年にデザイン室長と宣伝部長を兼務し、「SONY」のロゴマーク策定を手掛けるなどブランドの認知で先頭に立ち、ソニーを国際企業として飛躍させることに貢献した。 39年に取締役、57年に社長に就任。映画会社の米コロンビア・ピクチャーズを買収し、音響・映像機器のハードと、音楽や映像コンテンツ(情報の中身)などのソフトを両輪とした事業を推進した。 財界では経済団体連合会副会長に就任、電機業界団体トップも務めるなど業界発展にも力を