9月20日には、「経済近代化諮問会議」なるイベントも控え、日本からも多くの経済人が訪露する。大統領の沽券にも関わるこの事故について、考察を進めてみる。 9月7日、8日の両日、コマツの最新工場もあって日本にもなじみ深いロシアの古都ヤロスラブリでは「世界政策フォーラム」が開かれていた。 多くの国からゲストスピーカーが参加、大統領もこのフォーラムの提唱者として、先頭を切って現地に乗り込んだ矢先の事故であった。 今年のフォーラムの副題は「多様化する社会における国家の役割」というもので、まさにロシアが置かれた立場を論ずるために設定されたようなテーマだった。 しかし、そのロシアの現状を示すのに、フォーラムは不要だったかもしれない。それほど、この事故は現在のロシアの姿を如実に表している。 このフライトは、ロシア鉄道がオーナーであるプロホッケーチーム「ロコモティブ(機関車)」の選手、関係者37人を白ロシア