Amazonプライムで昭和時代のドラマや映画を見ていると、令和時代には「暴力」とみなされている身体的なコミュニケーションをよく見かける。 相手の頭を叩く仕草。 平手打ち。 お互いにどつきあう男性同士。 コメディアンのコントを眺めていても、相方の身体を叩いたり蹴ったりする仕草がごく当たり前に登場する。そういう「暴力」的な仕草のたび、ドッと笑う声。昭和時代~平成時代のはじめにお笑い番組を眺めていた頃には、私も一緒になって笑っていた気がする。ビートたけしやドリフターズの芸も、しばしば身体的だった。 一方、令和時代のテレビ番組にはそういう「暴力」が乏しい。昭和の生活を描くいまどきのドラマからは、身体をどつく仕草や頭部をイージーに殴打する仕草が除去されていると感じる。 それらは令和時代に「暴力」とみなされる仕草ではあるだろう。しかし昭和時代、いや平成時代のある時期まで、ちょっとしたどつきあいや叩きあ