うちのボスとは、長年の友人というか、大先輩で、ある時は戦友、あるときライバルとして活躍された橋本伸さん。正規の日本共産党の党員で、赤旗編集局の顔として活躍された方です。 「は?日本共産党党員と、おたくのボスは友人か?」 と突っ込みをいれる方もいるかもしれない。 確かにボスは、共産党員だったことも、共産党員になろうとしたこともないはずだ。もっともそこそこのジャーナリストで、共産党出身という人が多い。読売新聞のナベツネさんもそうだし、インサイダーの高野孟さんもそうだ。共通しているのは、みな著名で、優秀だということ。 うちのボスは、無名で、なまけもので、ろくでもない。 多分に、おもうに、共産党員になれる資格もなかったのだろう。小林多喜二の本は好きだけど。 「そうだな、橋本さんが、オレをオルグしてくれたらオレは共産党員になったかもしれんが、肝心の橋本さんは一度も、オレをオルグしてくれなかった。おし