NTTドコモと富士通は2009年1月14日,アジア市場向けに既存のFOMA端末を多国語対応するソフトを共同開発した。このソフトを活用して両社は,台湾の携帯電話事業者,ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ向けに,富士通製端末「FOMA F905i」を中文繁体字の表示・入力に対応したモデルを発売する(写真)。 今回開発したソフトは,現地の言語に対応した辞書ファイルを用意することで,端末のメニューやサイト,メールの表示をUnicodeで現地語に変換する機能を持つ。日本で発売するFOMA端末を大きく改良せずにアジア市場向けに対応できるのが特徴だ。ソフトは,富士通がドコモ向けの端末で採用するSymbian OS上で動作する。「汎用的に作っているので,富士通以外のメーカーから同様の多国語対応端末が出てくる可能性もある」(NTTドコモ)。 富士通にとって携帯電話端末事業の本格的な海外展開は,今回