WiBroのサービス自体は伸び悩んでいるものの,WiBroに関連するメーカーは続々と登場している。それは,WiBroは韓国の産業政策の一つという側面があるからだ。韓国政府はWiBro関連メーカーの育成と海外進出を後押ししている。韓国内の市場はそのための“テスト・ベッド”のような位置付けでもある。そのため,モバイルWiMAXに関するコストについてもある程度見えてきた。 KTは2012年までに約1680億円をWiBroに投資 一般にモバイルWiMAXは,3Gよりも設備コストを抑えられる技術とされてきた。この結果,ユーザーには安価な料金でサービスを提供できる。では実際のところはどうなのか。韓国のWiBroから(1)投資額,(2)機器コスト,(3)エリア展開手段の三つを見ていく。 (1)投資額──KTは1年で数百億円 韓国では基地局にかかる投資を減らすため,WiBroを展開する事業者が基地局設備の