米Intelは、社内パソコンの「Windows Vista」へのアップグレードを見送って「Windows XP」のまま使用していた。これらすべてのパソコンを「Windows 7」へ移行させると2009年に発表して話題を呼んだ。ところが同社は現在、計画の見直しに迫られている。後半では、米Microsoftに対する見当違いとしか言いようのない提訴を米連邦裁判所が棄却した件についても紹介しよう。 Take1:8万人のXPパソコンを64ビット版Windows 7に移行 Intel社内のパソコン・ユーザーは8万人以上おり、その多くが今も管理者権限でWindowsを使っている。しかも同社は全パソコンを64ビット版Windows 7にアップグレードする計画であるため、古いアプリケーションの一部で互換性問題が懸念される(大昔の白亜紀から現在まで使われ続けている16ビット・アプリケーションは特に深刻だ)。
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