二年ほど前に「ソーシャルゲームでシナリオを重視しているものってどれぐらいあるの?」と聞かれたことがある。 当時からそこそこの本数をプレイしていた自分は「なくはない。そして面白いものは面白い」と答えつつ、同時に「そうか。世間的にはその程度の認識なのか」という落胆を抱き、それでも「いつか来るんだろうなぁ。シナリオ重視のゲームが広まっていく瞬間が」という想いと『セブンズストーリー』の存在を胸に生きてきたのだが、2016年はそんな自分のかつてからの想いが報われる一年だった。 なぜなら『チェインクロニクル』と『Fate/Grand order』という二作のシナリオを完結まで見届けることが出来たからだ。 『チェインクロニクル』は2013年から展開されているゲームで、2014年前半にユグド大陸を舞台にした義勇軍と黒の軍勢の戦いを描いた第一部が完結。2014年7月17日より舞台をユグド大陸外に移した第二部