列挙書誌学に染め上げられちまった図書館情報学系の連中には、「正本も複本もない」とか「複本記号なんてなくていい」とか、まるで本屋さんみたいなアタマになっちまってる奴もおるけれど、分析書誌学的には、受入印とか登録印とか、日付印やら奥付やら書き込みやらが極めて重要なわけで。 複製芸術時代がいちだんと加速したこの平成の御世にあって、本なんちゅー前世紀の遺物なんぞでショーバイしようだなんて、いまだ「図書館」なんちゅう看板をはずさずにいる太い会社にゃあ、これから分析書誌学的なアプローチも必要なんじゃござんせんか、と言ってみるテスト。 いや、戦前本の「発掘」のことを言っているのです。 正本のありか はてぶ経由で内務省納本について、めずらしい記事2つ。 終戦直後まで内務省がやってた検閲。そのために出版社が納めた「納本」の正本が千代田図書館で「発掘」されたというもの。ネット上では、読売と東京新聞の2つ。 よ