名古屋市は16日、市美術館の地下倉庫内から封筒に入った現金92万5千円が見つかったと発表した。今年2月に匿名の情報提供があり、2009年当時の総務課長(50)から事情を聴いたところ、裏金として保管していたことがわかった。市は課長を停職1カ月の懲戒処分とした。 市によると、裏金は00年から郵便局に預金されていたが、07年9月に当時の総務課長が預金を解約、職場の引き出しの中に保管していた。07年には市の裏金調査が実施されていたが、うその報告をしていた。09年3月に異動が決まると、発覚を恐れて地下倉庫に隠したという。 また、01年度から06年度にかけ、当時の庶務係長2人が裏金7万3千円分を事務用品の購入に充てていたことも発覚、市は2人をそれぞれ1カ月間、減給10分の1の処分とした。