伝説のモノレールともいうべき「姫路市営モノレール」をご存じだろうか。1966年に「姫路大博覧会」への交通手段として開業。 姫路駅から手柄山駅まで3駅1.6kmの距離を運行。営業区間が短いことや、いろいろな事情があって、8年で廃線となった。そんな全国の「産業遺産」を巡っている女性がいる。名前は前畑温子さん。『女子的産業遺産探検』(創元社)の著者で、産業遺産を巡るツアー企画の立案などを行うNPO人J-heritageの設立にも関わっている前畑さんに、産業遺産の魅力について伺った。 「姫路市営モノレールが廃線になったのは1974年。手柄山駅のホーム等が残っていることは地元の人ですら、知らない人も多いと思います」(前畑さん) およそ5年ほど前に訪れた時のこと。 係員に「ここから入ってください」と案内されて通された場所は、壁をぶち抜いた穴。 穴をくぐってキョロキョロとまわりを見渡すと、頭上にブルーと