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2020年1月4日のブックマーク (2件)

  • どの世界の片隅に?~映画『この世界の片隅に』現象を批判する

    片渕須直監督作品・映画『この世界の片隅に』(2016年版)を観た。3年前に制作されたこの映画をこれまで観ていなかったのは、漫画家こうの史代のモヤモヤとする「あやうさ」に気付いていたからで、いまになってみようと思ったのは友人から「天皇家があの映画を観てえらいニュースになっとる」と知らされたからだ。その友人映画の批判をしたがっているが、彼も映画を未見、私も未見。観ていないものをあれこれ批判するわけにもいかないので、自分の中に巣う正体不明のモヤモヤを突き止めるためにも、これを機に観たわけだ。 私はこうの史代の単行『夕凪の街 桜の国』を発売時に読んでいて、電車の中にも関わらず号泣したという体験を持つ。しかし自分の涙の正体の中に少し引っ掛かるものがあったのも確かで、その後のこうの史代現象を見ると余計に「あやうさ」を感じないわけにはいかず、そして今回の映画『この世界の片隅に』現象である。いつまで

    どの世界の片隅に?~映画『この世界の片隅に』現象を批判する
    waterperiod
    waterperiod 2020/01/04
    片隅の小さな世界で軍事体制の恩恵も弊害も受けながらそれを日常として異常性を疑う機会もなく暮らす人々が、容赦なく破壊に曝されそれでも続く日常を生きていく。ただそれだけの話がなぜここまで批判されるのか。
  • 三田村邦彦に『必殺』降板を翻意させた藤田まことさんの言葉

    映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・三田村邦彦が、後に代表作となった「必殺」シリーズの飾り職人の秀役を引き受け、続けると決めたときの葛藤について語った言葉をお届けする。 * * * 三田村邦彦は一九七九年に時代劇「必殺」シリーズの第十五作『必殺仕事人』で仕事人チームの一人「秀」を演じ、一躍人気スターになる。主人公の中村主水は藤田まことが演じた。 「最初は『必殺』は辞めたかったんです。お金をもらって人を殺して正義面をするというのが、嫌で。それでマネージャーに『できない』と言ったのですが、2クールだけやることになって。でも、それが延びると聞いて、プロデューサーに直接『できません』と言いました。 そうしたら、藤田さんが『ちょっと話そうか』って。それで僕は自分の思いを話しました。そうしたら、藤田さんはこうおっしゃるんですよ。 『わしは中

    三田村邦彦に『必殺』降板を翻意させた藤田まことさんの言葉
    waterperiod
    waterperiod 2020/01/04
    “主水もいいことしているわけじゃあない。人を殺しているんだから、いつかは自分も殺される。下水掃除でどぶ板を外したら主水がネズミに食われながら死骸になっている。そんな死に方がええと思っている。”