環境省が絶滅危惧種に指定するカブトガニが、国内有数の生息地となっている北九州市の干潟で、ことし、例年のおよそ8倍にあたる500匹近く死んでいるのが確認されました。専門家は「猛暑による海水温の上昇などで、海水に含まれる酸素が少なくなったことが原因ではないか」と話しています。 保護活動を行っている「日本カブトガニを守る会福岡支部」によりますと、ことしに入り、24日までに例年のおよそ8倍にあたる481匹のカブトガニが、沿岸の岩場などに漂着して死んでいるのが確認されたということです。 過去20年の調査で最も多く、特に6月ごろから急増しているということです。 福岡県によりますと、曽根干潟の沖合の海水温は、6月からの3か月間、平年より1度以上高い状態だということです。 カブトガニの生態に詳しい岡山県の「笠岡市立カブトガニ博物館」の惣路紀通館長は「猛暑による海水温の上昇に加えて、台風が来ずに海水が混ざら