東日本大震災の影響はさまざまな形で都内にも及んでいる。店員がすべて福島出身という東京・四谷の福島料理店は、客の激減と家族の被災を受け、今月末での閉店を決断。同店を展開する郡山市の親会社も大きな被害を受けており、人気店ながら再建は困難と判断したようだ。 撤退を決めたのは福島の郷土料理を扱う居酒屋「會津や まっちゃん」。会津地方を代表する郷土料理の汁物「こづゆ」(530円)や新鮮な「馬刺し」(840円)、ランチタイムは会津名物の「ソースカツ丼」(850円)がメニューに並び、2009年の開店から人気を集めた。店員がすべて福島出身者のため、都内在住の福島県民にファンが多かった。 ところが震災により、福島に残るスタッフの家族も多くが被災した。死傷者こそ出なかったものの心配が募る中、来客数が一気に減少。都内の外食需要も長期にわたって冷え込むとみられ、閉店せざるを得なくなった。⇒【「東日本大震災・福