中国で7月23日夜に起きた高速鉄道事故は、衝撃だった。中国政府が事故直後、ろくに現場検証もしないまま、車両の運転席をショベルカーで粉砕し、土中に埋めてしまった。 「恐ろしい隠蔽体質」 と、世界中から非難が噴出。その後も、犠牲者の遺族に対して早期に賠償を受け入れた場合の「奨励金」を提示して口封じを図るなど、独裁国家らしい腐敗ぶりを示している。 「こんな国は、とても信用できない」 多くに人が、そう思ったに違いない。 だが、そんなデタラメな中国よりも、さらに信用度が低い国がある。日本だ。 財政面における「国の信用力」の指標のひとつであるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の保証料率で、日本はこのほど、中国に抜かれた。先進国では最下位に近い水準だ。 ◇ CDSとは、国債などの債券が返済期限になっても返金されないなど、債務不履行(デフォルト)に陥るリスクに備えた保険商品だ。一定の