幅:今日はワンテーマ・マガジンに雑誌の未来が見えるかも!?ということでお話していきます。 ■「おとなの絵本」 幅:実はワンテーママガジンというのはずっと昔からあったんですね。 もっとも極端で面白い例として持ってきたのが、「おとなの絵本」です。これはツムラ順天堂というバスクリンとかを作っている会社が出していたもので、売り物ではなかったんですね。 もともとはツムラ順天堂のプロモーションのための雑誌なんですけど、そんなにプロモーションっぽくもなくて、本当に自由闊達に作っているんです。いきなりバスクリンが出てくる、というわけではない。 たとえばこの号は、「緑」という特集で、緑を切り口としていろいろとアイディアを膨らませた記事を展開しています。緑の竹という詩があったり、バーバラ寺岡さんが「グリーンティと私」というエッセイを書いていたり、「緑を食べる」ということで富岡多恵子さんが軽いコラムを書いていた