祖父江慎さん率いるコズフィッシュは、年間数十本の仕事を同時進行させる超多忙なデザイン事務所です。 まるで乱丁本のような『伝染るんです。』など、常識破りで印刷会社泣かせともいわれる装丁が有名です。事務所は入口から作業場に至るまでほとんどが本棚。夏目漱石の『坊ちゃん』をはじめとする古書コレクションや資料が整然と並んでいます。奇抜かつ卓越したデザインの発想と実現力は、本作りの歴史や印刷工程に対する深い知識と愛情に裏打ちされています。祖父江さんはブックデザインについて、「本の内容にふさわしいカタチを見つけて、巫女さんのように降ろしてあげること」と例えたりします。 今回「降ろして」いただくご相談をしたのは、展覧会の図録。18世紀後半、思想家でデザイナーのウィリアム・モリスがリードし、日々の暮らしに美意識を持ち込んだデザイン運動を大々的に紹介する「アーツ&クラフツ展」です。家具、食器、デザインなど、今
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く