2月25日(日)午後9時から放送されたNHKスペシャル『脳は何歳からでも鍛えられる』をご覧になったでしょうか。 東北大学の川島隆太教授の指導で認知症のお年寄り数人が脳の学習指導を受け、学習前とは見違えるように回復する様子を放映したのです。既に述べたように、人間のおでこの後ろの部分にある前頭葉、とくに前頭前野は「やる気」を担当しており、人間を人間たらしめている脳の部分なのです。 なぜ、人間を人間たらしめているかというと、犬や猫の額を触ってみると分かりますが、人間のようにおでこが出っ張っている動物などいないのです。それはサルもゴリラも同じであって、前頭葉の前頭前野は硬いおでこの骨の奥に大切にしまわれている人間特有のものであるからです。 テレビでは、この前頭前野が衰えたお年寄りが登場したのですが、いずれも学習前は表情が暗く、生気がなく、無気力な状態であったのです。学習を担当するトレーナーと目を合