大型M&Aが続く半導体業界 今年、半導体業界では大型のM&A(合併&買収)が相次いでいる。1月に独インフィニオン・テクノロジーズが、米インターナショナル・レクティファイヤー買収を発表。3月には蘭NXP セミコンダクターズが、米フリースケール・セミコンダクタを買収すると発表。5月に米アバゴ・テクノロジーが、370億米ドル(約4兆6000億円)で米ブロードコムを買収すると発表。6月には米インテルが、167億米ドル(約2兆円)で米アルテラを買収すると発表。そして7月14日に中国の紫光集団が、米マイクロン・テクノロジーに230億米ドル(約2兆8400億円)の買収を提案していることが明らかになった。 半導体業界でこれほど大型M&Aが頻発するのは、筆者にも記憶がない。そこで今回は、これらの大型M&Aにはどんな背景や事情があるのかをみていきたい。ちなみに上記M&Aの中で、紫光によるマイクロン買収提案だけ